欧米から始まって世界に広まったオープンイノベーションによって、日本の電子産業は大きな打撃を受けるようになりました。TIA(2016年4月より名称を「TIA-nano」 から「TIA」と変更)はこのような背景の下で、わが国初となる本格的オープン・イノベーション拠点をつくばに作ることを目指して2009年に設立されました。
 パワーエレクトロニクスは、我が国産業がグローバル市場において依然として高い産業競争力を有している産業分野です。次世代パワーエレクトロニクス技術の確保をTIAのコア研究領域の一つとして位置づけ、TIAパワーエレクトロニクスWGを2009年に発足しました。2010年度に「パワーエレクトロニクス研究拠点をどのように構築するか」について議論し、「TIAパワーエレクトロニクスWG中期計画(研究戦略)」としてまとめました(2011年2月発行)。その方針に基づき、産業界に幅広く声掛けを行うとともに、我が国に必要な「パワーエレクトロニクス・オープンイノベーション拠点」のあるべき姿について意見交換を行いながら具体化を進めて参りました。その結果、我が国の産業構造の特徴を反映した川上から川下に至る、ビジネスレイヤーの異なる企業16社が結集し、2012年4月のTPEC設立に至りました。

発足時発表資料(2012.4.27)