パワーエレクトロニクスコンステレーション(Tsukuba Power-Electronics Constellations)(以下「TPEC」という)は、パワーエレクトロニクスに関連する我が国のグローバル企業が研究開発資金の大半を賄うことでパワーエレクトロニクスのオープンイノベーション拠点を自立的に運営する民活型の共同研究体です。2012年のTPECの活動開始に際しては、日本を代表するグローバル企業16社がその趣旨に賛同し、国立研究開発法人 産業技術総合研究所(以下「産総研」という)を中心とした我が国初となる本格的オープンイノベーション拠点の活動を開始しました。
TPECは産総研が企業との間で従来行ってきた、個社ごとに「大学・国研と共同研究する」ことからもう一歩踏み出し、産総研を「共同研究(企業間連携のハブ)」として活用し、コストシェアの下で、リスクの高いラディカルイノベーションに挑戦する新たな制度です。企業は新技術開発に伴う技術リスクと事業リスクを共同開発により軽減しながら、重複投資を回避し、最速かつ最低のコストでイノベーションを創出することが可能となります。また、イノベーションの実現に必要な「知の創造」を支える人材育成についても、我が国のパワーエレクトロニクス有識者および関係大学の支援を得て推進しています。